ぽちぽち歩くと下に落ちてる物に気がつくよね

思いついたことを書き留めておく場所なのです。意味はあまりないんじゃないかな

日本シリーズ観戦記

日本シリーズ第一戦
場所は広島、マツダスタジアムに来て大谷の初戦を観に来ていた。

大谷vsジョンソン
かたや165kmストレートを投げる二刀流(投手として10勝、打者として20HR) の若き大選手。
かたや昨年(2015年)の最優秀防御率で、14勝。今年も15勝を勝ち堂々の開幕投手。(ちなみに父方の祖母が日本人だったりします)
戦前の予想では3-0もしくは2-1などの接戦で日本ハムの勝利というのが囁かれていた。
蓋をあけ試合がおわると5-1 で広島の勝利という結果に。
勝因はというと難しいが、大谷への得意という記憶の強い松山という選手を「四番」で使った采配と、ジョンソンが四球で崩れても信用し任せきった緒方監督の采配。
かたや栗山監督は四番中田翔が完全に大振りになっているのに手立てをしなかったのが怖かった。大谷がどう騒がれようが日本ハムというチームは中田翔のチーム。彼が打たなければ乗らないし、ダメ。
ここから必ず立て直してくるのが中田ですし、栗山監督。
広島 一勝 vs 日本ハム 0勝

日本シリーズ第二戦 急いで東京に戻り、自宅にて。

増井vs野村
増井は立ち上がり二塁打を打たれては抑えるちょっと危ない感じでいつ点を取られるのかなと思っていたら2回に失点。でも、1点で止める。
野村の方は初回少し危なさがあるもほぼ問題無く回は進み、4回に二塁菊池の珍しい失策からの失点。
それで同点の1-1で向かえた6回裏。広島の攻撃時に「それ」、キーとなる出来事が起こる。
田中の二塁打でランナー二塁。
打者菊池の場面で、左翼にボールは落ちてそれを西川が掴みノーバウンドの好返球。捕手の大野がランナー田中のヘルメットにタッチしたかに見え一回は「アウト」の判定も、ここでチャレンジ。チャレンジというのはおかしいという判定に対しビデオ判定を挑戦出来るというここ最近始まった制度。
そしてビデオ判定へとなりました。
ビデオ判定では、角度が違い完全にすり抜けたように見え一転「セーフ」となり2-1に。
広島の田中はチャレンジの申し子と言われており、プロ入り一号ホームランや二号ホームラン、サヨナラなんかもチャレンジ裁定されております……。
これで、試合は一気に広島へと傾きました。そこから丸のバントを投手の失策(ショックが残ってましたかね……)でランナーセーフ。鈴木の犠牲フライのあとエルドレッドの昨日に続くホームランで一気に4点。
試合が決定。
この辺はいつも問題になるところだけど、なんというかこの日本シリーズ審判のコールが安定してなくて見ててつらい。
広島の強さはほんと間違っては無いけど、なんだか少しもやもやします。
そして日ハム。打線繋がってないけど「打ててはいる」ので、一日あけて札幌戻ったらどうか。
広島の勢いが勝るこのシリーズ、何かを変えないと、中田が目覚めなければ、広島のストレート4勝あるぞこれ……。
広島 二勝 vs 日本ハム 0勝

日本シリーズ第三戦
やってきました札幌ドーム。なぜかは判りませんがこれ見たらすぐ戻りますので観光とかそういうのはほっぽります。

有原 vs 黒田
有原は去年の新人王ではあるが、今年は前半戦安定して防御率上位にいるも8,9月ごろから勝てはするものの防御率落としての11勝。チーム勝ち頭。
黒田はもしかしたら現役最終登板でかなりの気合いが見て取れる。
しかし、まず失点したのは黒田。1回ランナー2,3塁から中田のゴロの間に一人帰って失点。
それをエルドレッドがシーズンタイ記録となる三試合連続のホームランで逆転。(ツーラン)
そのまま試合は進むも、6回大谷に黒田が投げ勝ったところで緊急降板。足が吊ったとのことで一度は試しに再登板するもダメのサイン。
2-1と広島がリードのまま降板。このまま行けば勝利ですが、そうはならなかった。
8回の裏、ランナー2塁の場面で大谷敬遠。これで燃えたのが四番中田。難しい球を軽打して逆転二塁打に。塁上で小さくガッツポーズも震えました。さすが打点王。顔は全く笑ってません。これで片目は開いたか?
これで決まるかと思ったのですが、9回神ってる鈴木の三塁打からツーアウトで安部がタイムリーで同点。試合は延長に。
延長10回。西川が四球で出て打者大谷。そこで西川が走りセーフ盗塁成功。この盗塁が分け目でした。ここで流れが日ハムに。
大谷が大瀬良の膝元のボール球を1,2塁間に運んでサヨナラタイムリー。
日ハムようやくの1勝目。
ようやく中田や鈴木誠也なども打ち始めました。まだ判らなくなってきたか?
広島 二勝 vs 日本ハム 一勝

日本シリーズ第四戦
急ぎ都内で用事を済ませ、自宅での観戦

高梨 vs 岡田
両投手とも今年出てきた選手でいかにも「日本シリーズの谷間」って感じでしたが、どうしてどうしてとても良い投手戦で始まりました。
高梨は13年のドラフト組で去年初先発でしたが、初勝利は今年。なので今年からの選手。10勝2敗と新人王の候補の一人でもあります。(3年目ですが昨年は7 1/3回しか投げていないので権利あり)
岡田の方は15年のドラフト1位。18試合登板して4勝3敗とまぁまぁの成績。来年以降に期待の持てる良い投手です。
開始後高梨は四球は出すも無安打で進みます。対する岡田の方は打たれはするものの、よく抑えて両投手ともに0のまま。
4回最初に点を取られたのは高梨の方でした。四球で出した出したランナー二人がいるなか、エルドレッドのライトへのフライを守備位置にいた近藤が落とし無安打で失点。
そして1-0のまま5回が終わり、6回の表に日ハムは投手交代。高梨からバースへと変わります。
変わった6回の裏、日ハムの攻撃の一人目中田翔のホームランが飛び出し同点。ようやくの主砲の一打。
バースは6回7回とヒットは打たれますが0に抑えました。
広島の方も岡田は6回まで投げ、7回は今村が0に抑え好ゲーム。
8回日ハムの投手は谷元四球は出すも0に抑えてホームを踏ませませんでした。
そしてその裏、広島は投手ジャクソン。シーズンは67試合に投げて防御率1.71と「優勝の立役者」の一人なのは間違い無いのですが、打者中田に対してノーボール2ストライクから四球を出し、なんか流れが変です。ちょっと5球目の球、ストライクっぽい気もしましたが……。
そのランナーがいるところで、打者レアードに対して真ん中に入る失投。
ツーランホームラン。
3-1。
最終回、広島も2アウトから満塁となり一打同点、逆転のなか最後は丸が三振になりゲームセット。
これでタイゲーム。判らなくなりました。
そして、このゲーム。大谷無安打で「大谷以外でも勝てる」ということも実証してしまった日本ハム
広島 二勝 vs 日本ハム 二勝

日本シリーズ第五戦
家で観るも、途中から。

加藤vsジョンソン
ルーキーの加藤はドラフト2位で7勝3敗。シーズン途中で中継ぎから先発に上がってきての成績。
対するは広島の先発は看板の一人ジョンソン。開幕戦から中4日での登板。
初回鈴木誠也のタイムリーで先制する。加藤は二回四球を二つ与え満塁となったところで降板。あとを繋いだメンドーサが豪球で押さえ込む。
ジョンソンはさすがの投球で日本ハム打線から点を取られず無失点のママ進んでいく。
動いたのは7回。ジョンソンから交代したシリーズ全試合登板の今宮から犠牲フライで同点に。とはいえ最後は三振で逆転まではいかなかった。
8回9回と広島はランナーを出すも谷元、バースの前に得点出来ず。
9回の裏ワンアウトのあとちょっとストライクボール判定が?という感じでしたが粘って賢介が塁に出る。その一塁で市川のバントが決まりワンアウト二塁となったところで中島がヒットで1,3塁。
そこで広島の抑えの中崎が先ほど犠牲フライを打った岡の背中にぶつけ、選手が出てきて騒然となる。まぁ岡としては格好の場面を潰されたわけですから怒るのは判る…。けれど一番きついのは中崎か。
9回裏ツーアウト満塁でバッターはこれまでシリーズ20打数2安打の打率一割。「.100」とかなり打てていない西川。この試合普段の1番から2番に降りての試合で、ここまでもファールフライ、ゴロ、フライ、三振と4タコ
一球目。外への変化球。見る。ボール。
二球目。高めの真ん中の速球。振り抜いた打球は打った瞬間それと判るサヨナラ満塁ホームラン。
不振の男、シリーズでは全然打てていなかった男の一振りで日ハム、王手。
今のところホームチームが勝利で、03年ソフトバンクvs阪神の「内弁慶シリーズ」と言われたものの再来感が強くなってきております。が、流れは今日ハムかな……。第七戦の先発は黒田と公言されているだけに……。
広島 二勝 vs 日本ハム 三勝
日本シリーズサヨナラホームランは14年第三戦のソフトバンク中村晃(相手阪神の呉昇桓)
 満塁ホームランは05年の第三戦のロッテ福浦和也(相手阪神の桟原政司)
  サヨナラ満塁ホームランとなると92年の第一戦ヤクルト杉浦亨(代打でした。相手西武の鹿取義隆)以来というね……。
 杉浦以来シリーズ史上2本目となる「サヨナラ満塁ホームラン」でした。

日本シリーズ 第6戦
国外からネット中継にて。

増井vs野村
共に先発は2回目づつ。
日ハムは広島先発野村から岡のタイムリーで先制。
対して広島は暴投と後逸での逆転。
思えばここに布石があったかもしれません。後逸したのはレアードでした。
4回の日ハムの攻撃でタイムリー二本を打ち逆転に成功。
しかし広島も丸のホームランと下水流のタイムリーでジワジワと、追いつきます。
そうして迎えた8回の表広島は投手をジャクソンに切り替えます。今村が良い感じだったのですが六試合連続だったので変更したのかな?でもジャクソンは……。
ツーアウトをぽんぽんと取るも一番からの攻撃で単打を連続で浴び満塁とし、打者中田の場面。
打たれるか抑えるかと思いましたが粘りを見せての押し出し。
そこから投手であるバースのタイムリー、とどめのレアードの汚名返上の満塁ホームランと続きます。
ここは中田に四球与えた後すぐ投手をかえるというのは、なかったんでしょうか??
不思議に思いました。代わった大瀬良の投球が良かっただけに。
残りの二回の広島の攻撃で7点をというのは苦しすぎました。
大瀬良の代打西川は安打を打ちましたがそこで終わり。
2016年のプロ野球日本ハム日本シリーズ10年ぶり3度目の日本一で幕を閉じました。
MVPはレアード。
せめてもう一試合。見たかった。
黒田の現役は最後札幌の第三戦で終わりました。

総評
実際、日本ハムはイメージだと「大谷」のチームっぽく見えそうですが、実は中島や西川が中田を支えている骨太なチーム。レアードはプレッシャーに弱いのでクリーンアップだと中々打たないのですが、6,7番だとガンガン打つ選手でその辺の見極めが栗山監督上手いな、と。
なにより、評論家の人々が「大谷」ばかり言っていたのでレアードなどはのびのびと打てたのかも知れません。
対して広島のほうは、タナキクマルの三人があまり機能していなかった(or させて貰えなかった)部分もありました。最初の二戦の日本ハムの捕手大野の時は結構走れましたが、三戦目捕手を変えられて市川にされてからは塁上に釘付け状態のようにみえました。(何個かは走れましたが……) この辺も采配の差があったのかな? なども。
あとは広島の投手交代のところは気になりました。結局今村は6連続でしたし、ジャクソンもほぼ出てました。意気に感じるタイプというのは判りますがそれだと球種も読めちゃいますからちょこちょこと間挟むとかが短期決戦だと欲しかったなぁ、と。 総じて楽しいシリーズでした。
これにて2016年の日本プロ野球は終了。(残りは日本代表かな? )

野球は楽しいなぁ。